2024年3月27日水曜日

国際フォーラム『放射能で海を汚すな!福島の海に生きる人々の声』のお知らせ



 2024年 4月13日(土) 10:00~12:30

  オンライン会議システム ZOOMを使用 (要申込み)

要申し込み:以下より登録して下さい。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_8OSUhyNQQLSY-X2FCXTZOQ


(言語)日本語・英語(逐次通訳つき)

(協力)FoE Japan 、Manhattan Project for a Nuclear-Free World(核のない世界のためのマンハッタン・プロジェクト)、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン

(主催)これ以上海を汚すな!市民会議


2023年8月24日、漁業者を始め、国内外の市民、科学者、諸外国から大きな懸念や反対の声がありながら、日本政府と東京電力は福島第一原発事故で発生した放射能汚染水の海洋投棄を強行しました。

大きな怒りと悔しさを感じています。

このような中、私たちの力になっていくのは福島の声であり、国を越えた連帯です。

『これ以上海を汚すな!市民会議』は、日本や世界各地のみなさんとつながるために、学習会を開きます。

海渡雄一弁護士には3月に始まった「放射能汚染水の海洋投棄差止訴訟」についてお話していただきます。

メインゲストとして、福島の漁師・小野春雄さんと民俗学者・川島秀-さんをお招きし、海と共にいきるすばらしさ、汚染水の海洋投棄への思いを伺います。

また、アメリカ、フィリピン、オーストラリアのみなさんから連帯メッセージをいただきます。

新たな学び、励ましを共有しましょう。

ぜひご参加ください。お待ちしています。


<登壇者プロフィール>

海渡雄一弁護士

放射能汚染水の海洋投棄差止訴訟弁護団、福島原発告訴団弁護団

東電株主代表訴訟弁護団など多数の原発関連裁判の代理人を務める


漁師・小野春雄氏

1952年、福島県新地町生まれ。新地町尚英中学校卒業の後、15歳か

ら家業の漁船の漁師になり57年。現在、観音丸の船主兼船頭で、息子

が船長である。東日本大震災の前後を通して、新地町船主会長を務め

る。


民俗学者・川島秀一氏

1952年、宮城県気仙沼市生まれ。神奈川大学特任教授、東北大学災害

科学国際研究所教授などを経て、現在は福島県の新地町の漁船、観音

丸にて漁業の手伝いをしている。博士(文学)。専門は民俗学。前日本

民俗学会会長。日本カツオ学会会長。著書に『漁撈伝承』、『安さん

のカツオ漁』(第26回高知出版学術賞)、『春を待つ海』など多数。





 *チラシ ←ダウンロードできます








    *英語版チラシ ←ダウンロードできます

第1回ALPS処理汚染水海洋投棄差し止め訴訟 の報告

『 ALPS処理汚染水差止訴訟』のホームページより 

https://alps-sashitome.blogspot.com/



2024年3月4日、福島地方裁判所で第1回の口頭弁論が開かれました。


12時半から福島地裁前に原告団や弁護団、全国からの支援者が集まり、口頭弁論に臨む意気込みや想いをスピーチしました。

傍聴抽選には約100人が並びました。


裁判前には裁判官と双方の代理人、原告3名が参加した進行協議が開かれましたが、軽い前哨戦?があり、進行協議が延びたため、裁判開廷が35分ほど遅れました。


満席の法廷の中、原告代理人のプレゼンと、漁業者・漁業関係者原告を含む4名の原告意見陳述がありました。

原告の一人が思いを込め、被告代理人側を向いて陳述をすると、小川理佳裁判長が自分の方を向いて陳述するよう求める一幕もありました。


裁判終了後には福島市市民会館で報告会が開かれ、弁護団からの報告、漁業者原告である新地町の小野春雄さんの力強いスピーチのほか、原告からの報告がありました。

支援者からは、俳優の斉藤とも子さんから激励のスピーチを頂きました。


報告会と記者質疑のあとには原告団・支援する会の報告会が開かれ、原告共同代表と事務局体制の紹介がされ、差止訴訟を力を合わせ闘い抜くことを確認しました。


次回の口頭弁論期日は、2024年6月13日14時半開廷です。





<報道>

2024年2月26日月曜日

3月4日 ALPS処理汚染水差止訴訟 第1回口頭弁論が開かれます!


 ALPS処理汚染水差止訴訟原告団よりお知らせ>

いよいよ、海といのちを守るALPS処理汚染水差止訴訟の第1回口頭弁論が3月4日(月)14時に開廷します!

開廷前に、福島地裁前で事前集会を行います。傍聴抽選に外れた方・傍聴されない方は、すぐ近くの福島市市民会館に移動して裁判並行集会にご参加ください。裁判閉廷後には同じ会場で裁判報告会を開き、その後に原告団・支援する会の総会を開きます。
当日はぜひ、海にちなんだ青いものを身に着けてお集まりください!

2024年3月4日(月)
12:30   福島地裁前集会
13:00   傍聴整理券配布開始(見込み)
13:30   傍聴抽選時刻(見込み)
14:00   開廷(~15:30頃閉廷見込み)

※傍聴されない方、傍聴抽選に外れた方は14時からの並行集会にご参加ください。
福島市市民会館401、501(予備会場)に移動

14:00   裁判並行集会 開会
15:30頃  裁判報告&記者会見
16:20   休憩
16:30   原告団・支援する会総会 開会
17:00   終了

※傍聴券確保のためにぜひご協力をお願いします。

※並行集会・裁判報告会はYOUTUBEでライブ配信します。

※いわき市から福島地裁への送迎バスを出します。ご希望の方はお電話にてお申込み下さい→090-7797-4673(丹治)
 9:30いわき市教育会館発~9:45広田法律事務所発
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ALPS処理汚染水差止訴訟原告団事務局
〒970-8045 福島県いわき市郷ケ丘4丁目13-5 丹治方
電話番号 090-7797-4673(丹治)
FAX 0246-68-6930
メール(原告団)ran1953@sea.plala.or.jp
   (支援する会)sashitome.shien@anppa.org

記事:米国のエネルギー・環境研究所所長のインタビュー

きちんとした環境影響調査必要 放出を止め、別の選択肢を

                   (朝日 福島版 2023.12.21)


 <鈴木譲先生のコメント>

いえ、海水から直接吸収蓄積されるかどうかを確認するためには餌にトリチウムが含まれていないことが必要です。海水にも餌にも含まれていたら、たとえ魚にトリチウムが蓄積されたとしてもそれがどこからきたか分からなくなってしまいます。
 しかしそれでは現実を反映した試験にはなりません。より綿密な実験を企画するなら、飼育水にトリチウムが含まれているかいないかの2通り、餌にトリチウムが含まれているかいないかの2通り、その組み合わせで2×2=4通りの試験区を設ける必要があります。私だったら最低限、ここまでの試験を行います。東電は(被災者の補償を渋って)金が潤沢にあるのだから、さらに海水中、餌中の濃度を何段階かを設定し、その組み合わせで多数の試験区で実験を行うべきでしょう(例えばそれぞれ3段階なら3×3で9試験区)。
 要するに企画段階からやってるふりのいんちき実験です。



記事のPDF版  ←こちらから、ダウンロード

原子力市民委員会の声明

 声明

「ALPS処理汚染水の海洋投棄を即時中止し、 デブリ取り出しと非現実的な中長期ロードマップを見直し、 福島第一原子力発電所の「廃炉」のあり方を 公開・透明な場で検討するべきである」

1.ALPS処理汚染水の海洋投棄は即時中止せよ
 2023年8月からALPS処理水(トリチウム以外の放射性物質を含む汚染水)の海洋放出(以下、ALPS処理汚染水の海洋投棄とする)が開始された。現在の計画は、長期間にわたって液体放射性廃棄物を海洋投棄するものに他ならない。政府は、燃料デブリの取り出しや、原発事故発
生後30~40年で福島第一原発の廃炉を完了することを海洋放出の理由にあげている。ところが、その福島第一原発には何をもって廃炉完了とするのかという基準すら決まっておらず、廃炉計画には全く現実性がない。ALPS処理汚染水の海洋投棄には道理も必要性もない。

 政府および東京電力は、「関係者の理解なくしていかなる処分も行わない」と福島県漁連に書面で約束していた。その約束を反故にし、多くの反対を強引に押し切るかたちで海洋投棄が開始された。海洋投棄開始には直前のプロセスにも大きな問題があった。本来、政府・東京電力は、海洋投棄の前に「年間放出計画」を関係者に丁寧に説明し、理解を得る必要があった。ところが、政府・東京電力は、「年間放出計画」を一方的に公表しただけで、その2日後には海洋投棄を始めてしまった。政府・東京電力は関係者との間の合意形成を全く行わなかった。

 ALPS処理汚染水投棄開始2ヶ月後の2023年10月25日には、増設ALPSで、配管の洗浄作業を行っていた複数の作業員が高濃度の放射能を含む洗浄廃液をかぶり被ばくするという事故が発生した。東京電力の説明は不十分で、いまだに不明な点が残されている。ALPS等による汚染水処理の現場で浮き彫りとなったのは、設備が安全に設計されているのか、安全な作業手順が確立しているのか、原子力規制委員会に東京電力を監視し、指導する力量があるのか、といった根本的な疑問である。これらはALPS処理の根幹にかかわる。

 ALPS処理汚染水の海洋投棄を直ちに中止したうえで、ALPS等の設備で大量の汚染水を確実に処理することができるのか、長期間におよぶ使用、運用が本当に安全にできるのか、改めて検証する必要がある。

2.放射能汚染の継続と求められる政府・東京電力の対応
3.直ちに中長期ロードマップの見直しをすべきである
(2.3.の本文は,上記のページをご覧ください)

2023年12月27日水曜日

ALPS処理汚染水差止訴訟からのお知らせ



ALPS処理汚染水差止訴訟の第1回口頭弁論期日が、2024年3月4日、福島地方裁判所14時
開廷と決まりました。

裁判の傍聴は抽選となる場合があります。傍聴抽選券の配布については、期日の1週間前ごろに裁判所ホームページに掲載されます。

当日の裁判所前アピールや裁判報告会などの予定が決まりましたら、当HPでお知らせいたします。

(2023年12月10日付お知らせ)

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■差止訴訟の原告ではないけれど一緒に裁判を闘って頂けるという方は、ぜひ「ALPS処理汚染水差止訴訟を支援する会」にご加入ください。

お申し込みは、お名前、電話番号、 ご住所をメールでお知らせいただくか、加入申込書を郵送してください。

支援する会:sashitome.shien@anppa.org

加入申込書(PDF)

(2023年11月24日付お知らせ)

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■2023年11月9日、福島地裁へ第2次提訴を行いました。


第2次提訴では新たに漁業者・漁業関係者、市民212人が原告となりました。

第一次提訴の151人とあわせ、原告数は363人となりました。

※第2次原告募集は終了しました。

(2023年11月13日付お知らせ)


2023年12月7日木曜日

報告「どうなってるの海洋放出?!学習会」




■学習会の動画を公開しました。

https://www.youtube.com/watch?v=l2DLUY50eJw

 どうなってるの海洋放出?!学習会 〜このまま流し続けていいの? 本当に廃炉のため? まずは止水から!〜

2023年 11月23日 13:30~16:00 いわき市 ラトブ6階 いわき産業創造館企画展示ホールA 開会 0:00:00 ■開会のあいさつ 共同代表 織田千代 0:01:17 ■報告 *処理汚染水をめぐる論点 満田夏花さん(FoE Japan) 0:05:57 *漁業者から 野崎哲さん(小名浜機船底曳網漁業協同組合) 0:25:28 *現在も続く、福島第一原発からの放射性物質の放出 松久保肇さん(原子力資料情報室) 0:42:36 *原発構内の止水 柴崎直明さん(福島大学響生システム理工学類) 1:06:04 ■質疑応答 1:29:09 ■リレートーク 2:04:35 ■閉会のあいさつ 共同代表 佐藤和良 2:32:33

 会場からは「関係者が漁業者だけでなく、みんなが関係者だ」「自分ごととして考えるために学習会などの情報が欲しい」などの意見も出されました。
 
 リレートークでは、県内各地から市民5人が発言。「海洋放出で海外から宿泊客の8割がキャンセルになった」と旅館業者さんが海洋放出による被害の実情を訴え、経産省エネ庁の参事官が行なっている出前講座を受けた高校生が「あの人は ウソは言っていないかもしれないが、ホントのことは言ってない」と感想を述べたことなども紹介されました。

 集会では、ALPS処理汚染水差止裁判の提訴とこれからの支援も訴えられました。