2022年5月31日火曜日

締め切り:6月18日 <ブリック・コメント:意見募集中!!>

 原子力規制委員会は、東電の福島第一原発の処理汚染水を海洋放出するための実

施計画変更を認可する審査書案を承認しました。

審査書案は618日までの間、パブリック・コメント(意見募集)にかけられています。

ぜひ、あなたの意見を提出してください。

 パブコメのページはこちら


審査書案は、海洋放出を前提とする東電の計画をそのまま認めてしまうものです。

たとえば、さまざまな代替案が提案されているのにもかかわらず、それらの代替

案をきちんと検討することなく、東電の言い分のみを踏まえて、海洋放出が「リ

スク低減及び最適化を図る」と認めてしまっています。

 

また、タンク内のトリチウム以外の放射性物質の総量は未だに示されていません。

東電は64核種(ALPS処理対象62核種およびトリチウムおよび炭素14)について

測定した3つのタンク群のみのデータで放射線評価を行っており、残りのタンク

群については、「放出前に測定する」としています。

 

64核種以外に残留している放射性核種がないかどうかについても、東電ははっき

り示しておらず、「今後」測定を行うとしています。これについては、規制委員

会側から問題提起したのにもかかわらず、規制委員会はこれを認めてしまってい

ます。

 

さらに、東電が実施計画について適切な理解促進を行っているか(行うか)も審

査対象になっています。東電は「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わな

い」としていたのにもかかわらず、すでに準備工事をはじめています。こうした

東電の強引で一方的な「理解促進」(というか「理解」することの押し付け)に

ついては一切みることなく、東電の新たな理解促進のための組織体制だけを評価

しているのです。


 ●下記のサイトをご参考に!

※原子力規制を監視する市民の会によるパブコメ呼びかけ

※美浜の会によるパブコメ呼びかけ

※【2分でわかる!汚染水動画シリーズ】(FoE japan)

 「汚染水って何? 何が含まれているの?」

「トリチウムって何?」

「代替案は?」

「人々の声は?」

 

東電からの回答と福島県のコメント

 

■東電からの回答書  (2022.5.30)

 

福島県 原子力対策課長のコメント (2022.5.25の意見交換において)

 1、事前了解について、福島県は、政府と東京電力による『関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない』という福島県漁業協同組合連合会との文書約束が守られない以上、理解と合意なき海洋放出の事前了解には同意しないこと。

 →約束は重い。引き続き、廃炉安全監視協議会などで約束を守るよう求める。処理水は、国としての責任ある取り組みを求める。

 

2、情報公開と放射線影響評価の見直しについて、福島県は、政府と東京電力に対し、放出する全放射性核種等の濃度、総量などの全情報を公開させるとともに、海底土や海浜砂、生物への吸着・濃縮による放射能の蓄積とフィードバックの再評価など放射線影響評価と安全確認の徹底を求めること。

 62核種以外の放射性核種の情報開示を求める。化学物質も含めて水質データを確認する。処理水が安全か、具体的な数字を確認する。

 

3、汚染水対策について、福島県は、政府と東京電力に対し、地下水の止水、トリチウム分離技術の実用化、大型タンク長期保管案やモルタル固化保管案など、汚染水対策の確立を求めること。

 →汚染水発生量の低減を引き続き求める。柴崎先生の考えも認識しており、国と東電にも伝えた。

 

4、本件の説明・公聴会について、福島県は、政府と東京電力に対し、本件に関する説明・公聴会を県内及び全国で開催するよう求めること。

 →小団体などに説明しているとの報告をは受けている。




5月25日 アクション福島行動:汚染水を海に流すな!理解と合意なき海洋放出設備工事の6月着工中止を求める!の報告

 



5月25日、
福島市で、東京電力福島復興本社福島分室前のスタンディングを行い、本格着工中止の要請を行いました。

 私たちは、事前工事の強行に抗議しました。
5月13日の本社申し入れの際、福島の母親の「綺麗な海を残して欲しい」との訴えに、原子力センター所長が「約束できない」発言したことについて、原発事故の責任を顧みない住民無視として、取り消し謝罪するよう求め、『関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない』という福島県漁業協同組合連合会等との文書約束を守ることが先であり、強引に本格着工を強行するなと訴えました。

 その後、福島県庁で、危機管理部原子力対策課長に対し、要請書を提出しました。
「福島県は、『関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない』という福島県漁業協同組合連合会との文書約束が守られない以上、理解と合意なき海洋放出の事前了解には同意しないこと」や「福島県は、政府と東京電力に対し、本件に関する説明・公聴会を県内及び全国で開催するよう求めること」など4項目の要請を行い、意見交換しました。

 その後、県庁前スタンディングと記者会見を行いました。
 
■福島県への要請項目
1、事前了解について、福島県は、政府と東京電力による『関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない』という福島県漁業協同組合連合会との文書約束が守られない以上、理解と合意なき海洋放出の事前了解には同意しないこと。
2、情報公開と放射線影響評価の見直しについて、福島県は、政府と東京電力に対し、放出する全放射性核種等の濃度、総量などの全情報を公開させるとともに、海底土や海浜砂、生物への吸着・濃縮による放射能の蓄積とフィードバックの再評価など放射線影響評価と安全確認の徹底を求めること。
3、汚染水対策について、福島県は、政府と東京電力に対し、地下水の止水、トリチウム分離技術の実用化、大型タンク長期保管案やモルタル固化保管案など、汚染水対策の確立を求めること。
4、本件の説明・公聴会について、福島県は、政府と東京電力に対し、本件に関する説明・公聴会を県内及び全国で開催するよう求めること。


 ■東京電力への要請項目
1、海洋放出設備工事の本格着工について、福島第一原発事故及び汚染水発生の原点に立ち返り、「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」とする政府の福島県漁連等との文書約束を守り、理解と合意のない汚染水海洋放出設備工事の本格着工は中止すること。
2、情報公開と放射線影響評価の見直しについて、放出する全放射性核種の濃度、総量などの全情報を公開するとともに、海底土や海浜砂、生物への吸着・濃縮による放射能の蓄積とフィードバックを再評価して、原子力規制委員会に補正申請書を提出すること。
3、汚染水対策について、地下水の止水、トリチウム分離技術の実用化、大型タンク長期保管案やモルタル固化保管案等の検討など、汚染水についての抜本対策を早急に確立すること。
4、本件の説明・公聴会について、福島県内はじめ全国で本件の説明・公聴会を開催すること。  
5、原子力センター所長の発言について、5月13日の申し入れでの「綺麗な海を残して欲しい」との訴えに対する原子力センター所長の「約束できない」との発言は、原発事故の責任を顧みない発言として、取り消し、謝罪すること。

2022年5月19日木曜日

5月13日 規制庁と東電本社への申し入れ行動

 汚染水を海に流すな!

理解と合意なき海洋放出設備工事の6月着工中止を求める!アクション東京行動。

5月13日午前、規制庁、東京電力本社への申し入れ行動が、雨をついて行われました。

10時、衆議院第1議員会館第5会議室には、福島から上京した十数名はじめ避難者の方々、首都圏の方々が参集。織田共同代表が、原子力規制庁の総括係長に、規制委員会宛ての海洋放出設備に関する東電の申請の不認可の要請書を読み上げて手渡し、参加者が東電の工事強行を中止させてと強く訴えました。

11時に、雨の中、東京電力本社前で、毎月13日のスタンディングが始まり、海の生物の青いバナーが掲げられました。福島の上京団、海の生物のバナーの原作者である彫刻家の安藤栄作さんご夫妻はじめ各地の避難者のみなさん、首都圏のみなさんが、それぞれアピール。11時半から、代表15名が移動し、織田共同代表が、東電原子力センター所長に対し、6月着工中止の要請書を力強く読み上げて手渡す。

参加者は、原発事故の加害企業である東電の企業倫理を厳しく追及、二児の母親は綺麗な海を残して欲しいと訴える、双葉町からの避難者は、代々東電に酷い目あって来たと涙ながらに訴えました。これに対し東電原子力センター長は、綺麗な海をのこすことを「約束できない」と言い放ち、文書回答も「検討する」などと発言。

東電の傲慢な組織体質、民意無視の強硬な企業意識が現れ、参加者は怒りに震えました。この東京電力の海洋放出を許したらトンデモない事になる。挫けず頑張ろうと決意する東京行動となりました。


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2022年5月7日土曜日

汚染水を海に流すな!理解と合意なき海洋放出設備工事の6月着工中止を求める!アクション

            *この画像をクリックすると大きくみえます。
 

ふるさとの海、日本の海、世界の海を放射能でこれ以上汚させないために、ともに立ち上がりましょう。

東京電力は、原子力規制委員会による「ALPS処理水」海洋放出の実施計画の審査が終り、審査書案のパブリックコメント実施後、原子力規制委員会が認可し、福島県、大熊町、双葉町が「事前了解願い」に同意すれば、6月着工を実行するとしています。

政府と東京電力に対し、「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」とする文書約束を守り、理解と合意のない海洋放出設備工事の6月着工の中止を求めます。

1年後の放出を止めるために、反対の声を、全国、世界に広げたいと思います。

ぜひ、ご参加ください。

                  

東京行動 

513日(金)

10:00 原子力規制庁に「変更申請の不認可の申し入れ」

    (場所)衆議院第1議員会館 第5会議室 (9:40~ 通行証配布開始) 

     

11:30 東京電力本社 「6月着工中止の申し入れとスタンディング」

*スタンディング 場所:東京電力本社前

*申し入れ    場所:幸ビル2F会議室

 (東京都千代田区内幸町1丁目3番1号)