■8月23日「漁業者が反対の中で、国と東電の判断で決定したのは遺憾。全責任は国と東電にある。放出されても反対し続ける」 (東京新聞)
22日、福島県いわき市内で西村康稔経済産業相から処理水の放出決定を伝えられた県漁業協同組合連合会の野崎哲会長(69)は厳しい表情を崩さなかった。
8月24日午後1時ごろ、福島第一原発で始まった、原発処理水の海洋放出。放射性物質・トリチウムを含む処理水は大量の海水と混ぜ、トリチウム濃度を安全基準の40分の1未満にして放出される。
トリチウムを含んだ処理水の海洋放出、実は島根原発でも行われている。中国電力は、放出される処理水の濃度は国の安全基準よりも大幅に低い値としている。例えば島根原発2号機が稼働していた2011年、3か月間のトリチウム平均濃度は国の安全基準の「12万分の1」だったという。
こうした中、8月24日、島根原発から30キロ圏内の鳥取県米子市では―。
原発処理水の海洋放出 野党議員らが抗議 福島第一原発での放出始まる 島根原発のある山陰でも関心高まる 島根県・鳥取県 (msn.com)
■当事者なのに傍観者では…「政府任せ」の東電社長、漁業者に会ったのは処理水放出の当日 (東京新聞)
反対の声の中、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が24日に始まった。「岸田首相や西村経済産業相が前面に立ち、一定の理解をいただいたということで放水に至った」。東電の小早川智明社長はこの日も、政府任せの姿勢に終始した。事故収束の節目となった日の東電幹部らの言葉からは、事故当事者としての責任感は伝わってこなかった。